Z世代はもう“愛され”に飽きている

皆様こんにちは、夜のひととき です。

今回は、Z世代(1990年代後半〜2010年代前半生まれ)を中心とした若い世代の恋愛観や承認欲求の変化についてお話しします。
かつて“愛され女子”や“尽くされ男子”といった言葉がもてはやされた時代がありましたが、今の若者たちは、もはや「愛されたい」という感情そのものに、少しずつ興味を失いつつあるのかもしれません。

“愛される自分”を演じすぎた時代

SNSが普及し始めた2010年代、多くの若者は「どうすればモテるか」「どうすれば愛されるか」を意識したセルフプロデュースに力を入れていました。
清楚系ファッション、ふわふわ言葉遣い、かまちょポエム、他撮り風自撮り。
それらはすべて“誰かに可愛がられること”を前提とした「愛され戦略」でした。

しかし、誰もが“愛されたいキャラ”を演じるうちに、どこかで限界が来てしまったのです。
「どうせ作り物」「結局、量産型」「本音がない」——そんな声が増え始めたのもこの頃からでした。

“共感より炎上”がバズる理由

現代のZ世代は、誰かに大切にされることよりも、“見られること”“話題になること”のほうに強い関心を示しています。
TikTokではぶっ飛んだ発言、Twitter(X)では炎上ギリギリのネタ、Instagramでは裏垢的なダル語り——
バズっている投稿の多くが、“共感”ではなく“突き刺さり”や“違和感”に寄っています。

つまり、「愛されよう」として無難で清潔感のある自分を演出するよりも、
「嫌われてもバズれば勝ち」「とがった自分のほうが強い」と考える流れが、確実に主流になりつつあるのです。

恋愛より“ネタ化できる関係”を求める時代

さらに恋愛観にも変化が見られます。
以前は「好きな人に好かれること」がゴールでしたが、今は「付き合ったことをネタにできるか」「LINEのスクショを晒して面白いか」「バズる別れ方をしたか」など、恋愛さえも“コンテンツ化”され始めています。

「彼氏できた❤️」ではなく、「元彼、○○しててマジ無理w」の方が反応が取れる。
「愛されて幸せ」はスルーされがちでも、「やばい男と付き合ってた」はRTされる。
つまり、愛されて穏やかに終わる恋よりも、炎上したり、病んだり、加工できる“物語性”のある恋のほうが、価値を持つようになったのです。

“可愛い”より“病んでる風”がウケるワケ

「愛され」ブームの終焉とともに、“病みかわ”“メンヘラ営業”“地雷系”といった文化が広まりました。
これは決して本当に病んでいるわけではなく、「弱そうに見せることで優位に立つ」または「異常さを演出することで興味を惹く」戦略です。

愛され女子=安心感
地雷系女子=刺激と中毒性

こうした棲み分けができている現在、愛されキャラはむしろ“面白みがない”“無個性”というレッテルを貼られがちです。
つまり、“普通に可愛い子”より“ちょっと面倒くさそうな子”のほうが魅力的に映る文化になってきているのです。

最後に:「愛され」はもう“当たり前”ではない

Z世代が“愛され”に飽きているのではなく、“愛されること”を前提にしなくなったという表現のほうが、より的確かもしれません。
恋愛も友情も、バズも炎上も、すべてを“ネタ”として扱う時代において、
「愛されて当然」という思想は、むしろ時代遅れになりつつあります。

大事なのは、誰かに好かれるための自分を演じることではなく、
“誰かのために変えなくていい自分”で、どう表現するか。
Z世代にとっての魅力とは、愛されることではなく、“何者か”であることなのかもしれません。


この記事を書いた人 夜のひととき編集部
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