“枕営業”は死語ですか?

皆様こんにちは、夜のひととき です。

今回は、ナイトワーク業界に長年つきまとってきたワード——「枕営業」について考えてみたいと思います。
ひと昔前までは、業界の裏事情や暴露話といえばまずこの言葉が出てきたものですが、今や若い世代にとっては“死語”にもなりかけているようです。
では、本当に枕営業は過去の話になったのでしょうか?

枕営業とは何だったのか?

そもそも「枕営業」とは、性的な関係を見返りに指名や売上、待遇の向上を得ようとする営業手法を指します。
ドラマやバラエティでも取り上げられることが多く、“夜職=枕ありき”というイメージが長年一般的でした。

もちろん、実際にそうした関係が存在した(または今も存在している)例があるのも事実です。
ただ、それが常識だった時代はすでに終わりつつあります。

令和の嬢たちは“もっと頭を使っている”

現在のキャバ嬢やホスト嬢は、売上の作り方がどんどん進化しています。
SNSを駆使して集客する、バースデーイベントをプロデュースする、YouTubeやTikTokでファンをつくるなど、戦略性と自己ブランディングが鍵になっています。

そんな中で、単純な“身体を使う営業”は、もはや非効率的でリスクが高い手段と見なされがちです。
むしろ「それしか方法がない時点で負け」という価値観すら広がっています。

“賢く売れる嬢”が評価される今、枕営業という言葉自体が、ある意味で“古い武器”になってきているのです。

枕の噂が“キャラ設定”になる時代

とはいえ、「あの子、枕してるらしいよ」といった噂が完全になくなったわけではありません。
ただ最近では、それすら“ネタ化”や“キャラづくり”の一部として扱われるケースも増えています。

たとえば、わざとギリギリの投稿をSNSで匂わせてバズを狙う、枕営業の噂話を自らネタにして「やってないけど話題になれば勝ち」と開き直る、など。
もはや、“清楚系”も“ビッチ営業”も、“作戦”として認知される時代です。

つまり、枕営業というワードが「行為そのもの」ではなく、「話題の種」として機能している場面が増えてきているのです。

本当にあるのは、“立場の不均衡”の問題

現在のナイトワーク業界で議論されるべきなのは、「枕したかどうか」ではなく、「立場を利用した強要があったかどうか」です。
キャストの側に選択肢があるなら、どんな付き合いも個人の自由ですが、店側の権限や上下関係を悪用して性的な関係を迫るようなケースは、完全に“ハラスメント”です。

また、枕の代償として「売上保障」「出勤優遇」などの“見返り”があることが暗黙の了解になっているような環境も、未だに存在しています。
それは“営業”ではなく、“搾取”です。

つまり、「今も枕はあるのか?」という問いに対しては、「個人の判断としてやっている人もいるが、業界全体としては肯定されなくなっている」というのが正確な答えになるでしょう。

最後に:売るのは身体ではなく、物語

ナイトワークの本質は、「疑似恋愛」を売る仕事です。
それは、実際に身体を売ることではありません。
相手に「好きかも」と思わせる言葉や間、甘えるタイミング、絶妙な距離感を演出する——そうした“物語性”こそが、高額なボトルを開けさせる力になります。

令和の夜職においては、“身体”よりも“物語”のほうが、よっぽど高く売れるのです。

だからこそ、もし誰かに「枕したら?」と軽く言われたら、こう返してみてください。
「それ、効率悪すぎて草」と。


この記事を書いた人 夜のひととき編集部
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