
皆様こんにちは、夜のひととき です。
今回は、ホストクラブやキャバクラの内部で日常的に使われている「店舗グルチャ」について掘り下げてみたいと思います。
“ホスラブ”と呼ばれる匿名掲示板がある種の闇として知られている一方で、実はそれよりもずっと身近で、ずっと影響力のある「闇」が店舗グルチャの中に潜んでいるのです。
店舗グルチャとは何か
まず、「店舗グルチャ」とは何かを簡単に説明します。
これは、ホストやキャバ嬢、内勤スタッフなど、そのお店に関わるメンバーだけが参加するLINEのグループチャットのことを指します。
営業連絡、シフト管理、イベント告知など、実務的な情報共有が目的で作られるものですが、実際にはそれだけに留まりません。
グルチャは、職場の空気感を支配し、人間関係の温度を如実に映し出す“デジタルの楽屋裏”でもあるのです。
表向きは業務連絡、裏では空気読みの嵐
たとえば、「今日はイベントなので全員遅刻厳禁でお願いします!」というメッセージに対して、
「了解しました!」「盛り上げます💪」「今日も頑張りましょう🔥」といった返信がずらりと並ぶ光景。
これは一見、前向きで協力的な雰囲気に見えますが、実際には“空気を読んで返信せざるを得ない”プレッシャーが背景にあります。
既読無視は「やる気がない」、スタンプだけは「なめてる」、返信が遅いと「常識がない」と判断されがちで、まるで“既読の行動監視ツール”のように機能してしまうのです。
グルチャ内で繰り広げられる“裏ニックネーム文化”
そして、外には絶対に出ないグルチャ特有の闇といえば、「お客さんへのあだ名文化」です。
表では「〇〇様、いつもありがとうございます!」と頭を下げて接していても、グルチャ内ではまったく別の名前で呼ばれているケースが少なくありません。
「ケチ太郎」「ギャル好きおじ」「プリン頭」「ボソボソさん」「メン地下製造機」など、見た目や発言、癖や特徴からつけられたあだ名が飛び交い、そこには“ネタ”というより明確な悪意や嘲笑が含まれることもあります。
このような裏のあだ名文化が存在する理由は、単純なストレス発散です。
売上が取れない日、気疲れする接客、しつこいLINE――その苛立ちのはけ口として、グルチャは“ガス抜きの場”になっているのです。
しかし、そのラインがどんどんエスカレートすると、単なる愚痴では済まない「いじめの温床」や「情報漏洩の危険」へと発展する可能性もあります。
先輩後輩・売上格差による“暗黙の序列”
さらに、グルチャ内にははっきりとした“序列”が存在します。
売上の高いキャストや古株は発言力が強く、逆に新人や売れていないメンバーの発言はスルーされたり、必要以上に突っ込まれたりすることもあります。
特に、営業成績が数字として常に共有される業界では、言葉の裏にある“格差意識”が見え隠れするため、本人たちが意識せずとも空気がピリつく瞬間は少なくありません。
トラブルの火種は、だいたいグルチャにある
多くの店舗トラブルの“予兆”は、グルチャ内に現れます。
たとえば、ある嬢が名指しではないけれど誰かを匂わせるような投稿をしたり、あえて無視を続けたりすることで、グルチャの空気が急激に悪化していきます。
それに対して表立って注意する人は少なく、代わりに「裏グル」が立ち上がり、そこで愚痴や不満が爆発します。そしてその裏グルがバレると、今度は“吊し上げ”が始まる——まさにドロ沼の構図です。
匿名性のある掲示板と違って、グルチャは“顔が見えている場所”であるがゆえに、発言の重さも、無言の圧力も、はるかに強くなります。
最後に:グルチャは「使うもの」であって「支配されるもの」ではない
店舗グルチャは、本来は業務を円滑に進めるための便利なツールであるはずです。
しかし、その中で人間関係のストレスが増幅されてしまっては本末転倒です。
必要以上に気を遣いすぎず、自分の気持ちに余裕を持てる距離感で付き合うこと。
そして、グルチャの雰囲気に押し潰されそうになったときは、信頼できる内勤や先輩に相談することも大切です。
ホスラブよりも、ある意味リアルで、確実に精神に刺さってくる店舗グルチャの闇。
その真実を知ったうえで、どう立ち回るかは、あなた自身の選択に委ねられています。
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