
皆様こんにちは、夜のひととき です。
夜職の世界では「時給が高い=そのまま手取りが多い」と思われがちですが、実際には税金や経費をどう扱うかで手取りは大きく変わります。キャバクラやラウンジなどで働く女性にとって、税金の知識や節税の工夫は欠かせません。本記事では、2025年時点で押さえておきたい制度と節税の実務ポイントを紹介します。
確定申告が必要になるケース
夜職での収入が「給与扱い」か「業務委託扱い」かによって、申告の必要性は変わります。
- 給与扱い:お店の従業員契約。年末調整で済むことが多いが、副業収入や医療費控除を使う場合は申告が必要。
- 業務委託扱い:「報酬」として支払われる形。源泉徴収10.21%が引かれるが、確定申告で経費計上しなければ高い税負担になる。
青色申告と白色申告の違い
- 青色申告:最大65万円の特別控除が使える。複式簿記とe-Taxを活用するのが条件。帳簿は必要だが節税効果は大きい。
- 白色申告:控除は10万円まで。帳簿管理が簡単だが、税金面では不利。
夜職である程度の収入があるなら、青色申告に切り替えるのが得策です。
インボイス制度と夜職
2023年に始まったインボイス制度は、キャバクラなどに業務委託で働く場合にも影響します。売上1,000万円以下でも、店舗や代理店から登録を求められることがあります。
登録すると消費税の申告義務が発生しますが、小規模事業者向けに「納付は売上消費税額の2割だけ」とする特例(2026年まで)があるため、負担を抑えながら対応可能です。
経費にできるもの・できないもの
夜職では「どこまで経費にできるか」が大きなポイントです。
- 衣装:ドレスや靴など接客用のものは経費。ただし普段使い分は按分。
- 美容:ヘアメ、ネイル、まつエクなど業務に直結する部分は経費。ただしプライベート美容は不可。
- 交通費:出退勤、同伴やアフターの移動は経費。
- SNSや宣材:プロフィール写真撮影、名刺、宣伝広告費は経費。
- 通信費:営業用スマホやLINE公式などは按分して経費。
年間出費と節税モデル
例:年収600万円、経費300万円のキャストの場合
- 青色申告65万円控除+基礎控除58万円を使うと課税所得は177万円。
- 所得税はおよそ8〜9万円程度。
- 青色申告を使わないと課税所得は242万円となり、税率も上がり負担が増える。
青色申告をするかしないかで、10万円単位で差が出るのが現実です。
今日からできる節税テク
- 契約形態を確認(給与か業務委託か)。
- 帳簿はアプリで管理。領収書やレシートは必ず保存。
- 青色申告を申請し、65万円控除を狙う。
- インボイス登録の要否を店舗と確認し、2割特例を活用。
- 家事按分のルールを決めて一貫性を持たせる。
- 小規模企業共済やiDeCoを活用して掛金を全額控除。
- 電子取引(タクシーアプリ、通販)は電子保存を徹底。
まとめ
夜職は高収入に見えても、出費や税金を差し引けば思った以上に手取りが減ります。
だからこそ、青色申告・経費計上・インボイス対応などを押さえることで、実際の手取りを守ることができます。制度を味方につければ、同じ売上でも年間で数十万円の差になることもあります。
夜の世界で長く働き続けるために、税金と節税の知識は欠かせません。今日からできることから始めてみましょう。
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