企業が続々撤退!?ストロングチューハイが減少中

皆様こんにちは、ギャラ飲みはなたばコラム編集部です。

チューハイ市場を牽引してきた、アルコール度数の高い「ストロング系」飲料。
氷結ストロングと、それを追うストロングゼロから始まったストロングチューハイですが、
最近では過度のブームへの批判と7%以下のヒット製品続出で、転換期になっていることも否めないストロングチューハイ。
CM等でもあまり見かけなくなり、コンビニでの陳列数も大幅な減少。
今回は、そんなストロングチューハイから企業が続々と撤退している理由について紹介していきます。

ストロングチューハイの誕生

日本は色々な形で税金を事細かにとる重税大国として有名ですが、
お酒にも、もちろん税金がかかります。
酒税は国にとっても主要な税収源ですから、酒造メーカーも色々な方法を模索し、
麦芽の比率を抑えた第2のビール、第3のビールなんてものが登場しては、
それらが安く販売でき、人気が出てくると即座に税金をかけられて値上がりして結果衰退するというのを横目で見てきた人は多いと思います。

そんな度重なる課税ストレスにより酒造メーカーの良心のタガがはずれたようなものが、ストロング系チューハイ。
50mlあたりの税金は10度未満で発泡性の酒はビール77円に比べて28円と安く、原価もソフトドリンクのノウハウをそのままアルコール飲料に転化して、税法的に最も安くなる原価激押さえのガブガブ行ける高アルコール飲料として誕生しました。

コロナ後の健康志向ブーム

コロナ禍における健康意識の高まりの影響がお酒にもあらわれており、そもそもアルコール飲料があまり売れなくなってきました。
チューハイだけではない。ビール類やノンアルコール飲料でも、健康によいことを訴求する「健康系商品」が好調となっています。

とそして、糖質ゼロ・糖質オフなどの「機能訴求あり」のタイプは、2020年から増加傾向で、2021年には2桁増となった。増加の背景には、2020年10月の酒税法改正。

改正により、ビール類のうち、発泡酒・新ジャンルを除くビールの値下げが行われた。糖質ゼロを訴求するビールの新商品が人気となり、ビール類の「機能訴求あり」の市場を押し上げているため、ストロングチューハイとは真逆の商品が人気となりました。

ストロングチューハイの危険性

①アルコール度数が高い

ストロングゼロに代表されるストロング系チューハイは、現在はアルコール度数9%のものが主流のようですが、少し前までは12%のものも販売されていました。ビールのアルコール度数は4.5~5%であることを考えると、極めて高い数値であると言えます。

②ウォッカなのに飲みやすい

ストロングゼロの成分として使われているのが、ウォッカです。ストロングゼロのアルコール度数が高いのは、主原料であるウォッカのアルコール度数が、平均40%と非常に高いことに由来しています。
この強いお酒であるウォッカを、ストレートでグイグイ飲む人はあまりいないでしょう。しかし、ストロングゼロは甘味料やフルーツのフレーバーなどを使用して飲みやすく加工しているため、強いお酒を飲み過ぎてしまう可能性があります。

まとめ

 健康意識の高まりなどがあり、各社とも市場の拡大が続くストロング系の缶チューハイを全面に押し出す戦略をやめました。
ストロングはアルコール度数が7〜9%のチューハイで、一本飲むだけでも十分に酔えるため、人気を博していました。

 しかし、度数の高さから「危険ドラッグ」と揶揄されるようになり、
生活習慣病のリスクを高める1日平均の純アルコール摂取量は、男性が40グラム以上、女性が20グラム以上。男女とも500ミリリットル(度数9%)のストロング缶1本を飲めば、簡単に目安を超えてしまうため、ストロングチューハイを飲むこと自体が体に害という印象ができてしまいました。

 コロナ禍での食生活の改善に加え、政府がメーカーに対して、缶にアルコールをグラムで示すことの検討を要請したことも相まって、以前のようにストロング系のテレビコマーシャルを見る機会は減りました。
結果、売れ行きは落ちてゆき、ストロングブームが終了しました。

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